snafkins

  • みなさまこんにちは!スナフキンズ音楽教室伊藤 恵(いとうめぐみ)講師です(^^)

    DATE:2021年7月21日

    その他

    みなさまこんにちは!スナフキンズ音楽教室伊藤 恵(いとうめぐみ)講師です(^^) ジメジメとした空気が続く季節ですが、梅雨も終盤に差し掛かってきましたね。 色々と大変な事が続きますが、夏本番に向けてみなさまに楽しい毎日が訪れるよう祈っております♪ さて今回のブログのテーマですが、「ピアノを弾く際の楽譜の読み方のコツ」をご紹介させていただきます。 読み終わった後には、楽譜への苦手意識や楽譜を読むスピードがきっと変わると思います! ____________________________________________________________________________________________________ ①初めて見る楽譜を目の前に、「えーっと、ド、レ、ミ…」などのように一音ずつ数えてしまう ②半分見落としながら、予想で補いながら弾く ③何度か繰り返し練習するうちに、あいまいになっている部分を音源などで答えを耳で覚えてしまう ____________________________________________________________________________________________________ ①のように一音ずつ数えていくと圧倒的に時間がかかり楽譜を読む時間が増え、 その分練習する時間が減ってしまい…と悪循環に陥ってしまいます。 この時間がかかる一音ずつ数える方法は、わかりやすい例に例えるとパソコンのキーボードを、 文字の配置をしっかり覚えずに一文字ずつ探しながら入力していく事に似ています。 ②は、①の楽譜を一音ずつ数えてしまう方法を続けていくと起きがちです。 一音ずつ数えていくとだんだんと混乱し、とりあえず、と見切り発車で弾き始めてしまいます。 そうすると見落としたり、予想で補って弾こうとする癖がついてしまいます。 ここからさらに、見落としたり予想で補った部分を今度は音源などで補うように聴いて覚えていってしまいます(③)。 一見「楽曲自体は弾けるようになるからいいんじゃないの?」と捉えがちですが、 これを繰り返すと楽譜を読む力がいつまでも鍛えられずに終わってしまうのです。 ⭐︎解決策と楽譜の読み方のコツ⭐︎ まず①〜③共通して、音符の位置を把握する事が大切です。①で出てきたパソコンのキーボード入力の例で考えてみると、 先に配置を覚えてしまった方が作業のスピードが上がるのがきっとイメージできると思います。 これと同じように、楽譜を見る前に音符の位置を覚えてしまいましょう♪ 音符の位置を覚えるコツの図は以下の通りです。 初めての楽譜を見ると、どうしても音符のみを目で追ってしまいがちです。五線に焦点を当てて考えてみましょう。 そして、ト音記号は下から「ドミソシレファ」、ヘ音記号は上から「ドラファレシソ」と覚えた上で再度楽譜を読んでいくと、 一音ずつ数えないとわからなかった所から、楽譜を読むスピードが速くなっているときっと感じられます。 「ドミソシレファ」「ドラファレシソ」、呪文のように唱えて覚えてみてください♪ 他にも楽譜を読むコツがまだまだたくさんありますが、 このようにコツを習得して楽譜に触れてみると新たな視点から楽しく弾けるようになると思います! 以上「ピアノを弾く際の楽譜の読み方のコツ」でした(^^)
    詳しくみる
    みなさまこんにちは!スナフキンズ音楽教室伊藤 恵(いとうめぐみ)講師です(^^) ジメジメとした空気が続く季節ですが、梅雨も終盤に差し掛かってきましたね。 色々と大変な事が続きますが、夏本番に向けてみなさまに楽しい毎日が訪れるよう祈っております♪ さて今回のブログのテーマですが、「ピアノを弾く際の楽譜の読み方のコツ」をご紹介させていただきます。 読み終わった後には、楽譜への苦手意識や楽譜を読むスピードがきっと変わると思います! ____________________________________________________________________________________________________ ①初めて見る楽譜を目の前に、「えーっと、ド、レ、ミ…」などのように一音ずつ数えてしまう ②半分見落としながら、予想で補いながら弾く ③何度か繰り返し練習するうちに、あいまいになっている部分を音源などで答えを耳で覚えてしまう ____________________________________________________________________________________________________ ①のように一音ずつ数えていくと圧倒的に時間がかかり楽譜を読む時間が増え、 その分練習する時間が減ってしまい…と悪循環に陥ってしまいます。 この時間がかかる一音ずつ数える方法は、わかりやすい例に例えるとパソコンのキーボードを、 文字の配置をしっかり覚えずに一文字ずつ探しながら入力していく事に似ています。 ②は、①の楽譜を一音ずつ数えてしまう方法を続けていくと起きがちです。 一音ずつ数えていくとだんだんと混乱し、とりあえず、と見切り発車で弾き始めてしまいます。 そうすると見落としたり、予想で補って弾こうとする癖がついてしまいます。 ここからさらに、見落としたり予想で補った部分を今度は音源などで補うように聴いて覚えていってしまいます(③)。 一見「楽曲自体は弾けるようになるからいいんじゃないの?」と捉えがちですが、 これを繰り返すと楽譜を読む力がいつまでも鍛えられずに終わってしまうのです。 ⭐︎解決策と楽譜の読み方のコツ⭐︎ まず①〜③共通して、音符の位置を把握する事が大切です。①で出てきたパソコンのキーボード入力の例で考えてみると、 先に配置を覚えてしまった方が作業のスピードが上がるのがきっとイメージできると思います。 これと同じように、楽譜を見る前に音符の位置を覚えてしまいましょう♪ 音符の位置を覚えるコツの図は以下の通りです。 初めての楽譜を見ると、どうしても音符のみを目で追ってしまいがちです。五線に焦点を当てて考えてみましょう。 そして、ト音記号は下から「ドミソシレファ」、ヘ音記号は上から「ドラファレシソ」と覚えた上で再度楽譜を読んでいくと、 一音ずつ数えないとわからなかった所から、楽譜を読むスピードが速くなっているときっと感じられます。 「ドミソシレファ」「ドラファレシソ」、呪文のように唱えて覚えてみてください♪ 他にも楽譜を読むコツがまだまだたくさんありますが、 このようにコツを習得して楽譜に触れてみると新たな視点から楽しく弾けるようになると思います! 以上「ピアノを弾く際の楽譜の読み方のコツ」でした(^^)
    詳しくみる
  • サックス講師をさせていただいてます、平林可蓮です。

    DATE:2019年1月8日

    その他

    皆さん、こんにちは! サックス講師をさせていただいてます、平林可蓮です。 現在、名古屋を中心に演奏活動、講師活動を行っておりますが、今年の夏までイギリスに住んでジャズの勉強をしていました。 そのため、今日は英語で音楽のお話をする際に、きっと役に立つであろうフレーズを紹介したいと思います。 ご参考までに😊 https://eikaiwa.dmm.com/blog/54771/  
    詳しくみる
    皆さん、こんにちは! サックス講師をさせていただいてます、平林可蓮です。 現在、名古屋を中心に演奏活動、講師活動を行っておりますが、今年の夏までイギリスに住んでジャズの勉強をしていました。 そのため、今日は英語で音楽のお話をする際に、きっと役に立つであろうフレーズを紹介したいと思います。 ご参考までに😊 https://eikaiwa.dmm.com/blog/54771/  
    詳しくみる
  • 一周回って、アリな気がしてくる 【下手クソの極み】ポーツマスシンフォニア

    DATE:2018年12月26日

    その他, 音楽教室の日常

    趣味であれ仕事であれ、演奏を嗜む人々は皆、より「上手く」なるために、日々研鑽を重ねる事と思います。 そして、その対極に位置する「下手」という形容、「下手クソ」という評は演奏に対する率直かつ最大限の侮蔑であり、一般に忌み嫌われるものでしょう。 しかし、あえてこの「下手クソ」を突き詰めることによって、新たな音楽の可能性を追求したオーケストラが存在しました。 それが今回ご紹介する”ポーツマス・シンフォニア”です。 こちらは、1970年に楽器演奏の素人のみで結成された、まさに意図的に「下手クソ」な音楽を奏でるためのオーケストラなのです。 さて、彼らの試みがどのようなものであったか、実際に体感してみましょう。 下にご紹介するのは、かの有名な映画「2001年宇宙の旅」のオープニングテーマとして知られる"ツァラストラはかく語りき"です。 https://www.youtube.com/embed/6piDRKOwh88 いかがでしたでしょうか? ちなみにこのオーケストラ、当時そこそこの人気を博し、コンサートは何度も催され、レコードも5枚リリースしたとの事です。 そしてレコードの一部はCDとして再販もされ、プレミア価格ではありますが現在でも手に入れることが可能です。 彼らの演奏を聴いて、新たな音楽の可能性に目覚めた方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか? 私は買いませんが。
    詳しくみる
    趣味であれ仕事であれ、演奏を嗜む人々は皆、より「上手く」なるために、日々研鑽を重ねる事と思います。 そして、その対極に位置する「下手」という形容、「下手クソ」という評は演奏に対する率直かつ最大限の侮蔑であり、一般に忌み嫌われるものでしょう。 しかし、あえてこの「下手クソ」を突き詰めることによって、新たな音楽の可能性を追求したオーケストラが存在しました。 それが今回ご紹介する”ポーツマス・シンフォニア”です。 こちらは、1970年に楽器演奏の素人のみで結成された、まさに意図的に「下手クソ」な音楽を奏でるためのオーケストラなのです。 さて、彼らの試みがどのようなものであったか、実際に体感してみましょう。 下にご紹介するのは、かの有名な映画「2001年宇宙の旅」のオープニングテーマとして知られる"ツァラストラはかく語りき"です。 https://www.youtube.com/embed/6piDRKOwh88 いかがでしたでしょうか? ちなみにこのオーケストラ、当時そこそこの人気を博し、コンサートは何度も催され、レコードも5枚リリースしたとの事です。 そしてレコードの一部はCDとして再販もされ、プレミア価格ではありますが現在でも手に入れることが可能です。 彼らの演奏を聴いて、新たな音楽の可能性に目覚めた方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか? 私は買いませんが。
    詳しくみる
  • フルートの基礎知識♪

    DATE:2018年12月11日

    その他

    こんにちは! フルート、リトミック講師のariです♪ 最近、生徒さんからフルートについての質問が多かったので、 今回はフルートの基礎知識を紹介していこうと思います! *フルートとは? 木管楽器の一種で銀色や金色の横笛のことです。 (最近は、木製やプラチナ製もある。) ↓こんな楽器です。 *いつからあるの? ヨーロッパでは、18世紀半ばごろまで フルートというと縦笛の楽器でしたが、 横笛は横向きに吹くという意味が込められているフラウト・トラヴェルソと呼ばれ区別されていました。 *金属製なのに、なぜ木管楽器なの? フラウト・トラヴェルソと呼ばれていた時代のフルートが、木製の楽器だったからです。 *何歳から演奏できるの? 大体、小学校4年生くらいから演奏できます。 (目安として、右手の小指がキィに届いて構えられると演奏可能です。) また他にもご質問などあれば、 お気軽にお問い合わせください♪
    詳しくみる
    こんにちは! フルート、リトミック講師のariです♪ 最近、生徒さんからフルートについての質問が多かったので、 今回はフルートの基礎知識を紹介していこうと思います! *フルートとは? 木管楽器の一種で銀色や金色の横笛のことです。 (最近は、木製やプラチナ製もある。) ↓こんな楽器です。 *いつからあるの? ヨーロッパでは、18世紀半ばごろまで フルートというと縦笛の楽器でしたが、 横笛は横向きに吹くという意味が込められているフラウト・トラヴェルソと呼ばれ区別されていました。 *金属製なのに、なぜ木管楽器なの? フラウト・トラヴェルソと呼ばれていた時代のフルートが、木製の楽器だったからです。 *何歳から演奏できるの? 大体、小学校4年生くらいから演奏できます。 (目安として、右手の小指がキィに届いて構えられると演奏可能です。) また他にもご質問などあれば、 お気軽にお問い合わせください♪
    詳しくみる
  • 仕事の対価

    DATE:2018年9月27日

    その他

    音楽にまつわる仕事はたくさんあるけど、レッスン(教える)、演奏(弾く、歌う)、作曲(作る)以外にも、採譜(聴く書く)も専門職の一つ。 文字起こしという職業がありますが、それの音楽版。 私の周りにはレッスン生のために(希望曲の楽譜が手元に無い場合に)無償で採譜してプレゼントしている神様のような講師が多くいる。 でも、正直いうと無償で奉仕する行為に疑問を感じている。 果たしてそれは世のため人のため自分のためになるのか?(趣味、ボランティア活動は除く) 確かに生徒にとってはありがたい事だけど、毎回、全員に対して希望曲を無償で採譜することは出来ないし遅かれ早かれしんどくなる。 専門学校や音楽大学では、音感トレーニングと記譜力を養う目的で課題として与えた方が学生のためになる。   別に事あるごとにお金を請求して金の亡者になれ、という抽象度の低い視点での話では無い。 プロフェッショナルとして、限りある時間と培った能力を使い顧客のニーズに応えたのなら仕事の対価は受取るべきでは?という話。 サービス(商品)の対価としてお金を受け取ることは全然悪いことじゃ無い。 報酬=サービスの質×量。 お金=お客様からの感謝の気持ち。 だから、良いサービスしてたくさん感謝されるようになれば講師も生徒も嬉しい。 音楽で生計立てたい(立てている)なら尚更のこと、お金を受け取ることで仕事に対するモチベーションが上がり、責任感が身につく。 細部にわたるクオリティの高さとスピードを自然と追求するようになる。   市販の楽譜代って1曲あたり100〜500円くらい。 楽譜集、バンドスコアだと一冊2000円〜3000円くらい。 ただ、それは数百〜数千冊(数万冊?)が印刷されて、全国の販売店に流通されているから1冊が上記金額で購入できる。 ダウンロード(デジタルデータ)販売では、印刷コストも在庫リスクもゼロだし半永久的に複製することができるから1曲数百円で購入できる。 オーダーメイドで一人のために作る楽譜と量産する楽譜ではお金の流れが異なるから、オーダーメイドの方が高額にならざるを得ない。   実際、市販されていない楽曲の採譜依頼をいただくことがチョイチョイある。 「この曲のタブ譜(ギター、ベース、ウクレレ用楽譜)を作ってください。市販されているオリジナルバージョンでは無く、You Tubeにアップロードされているライブバージョンの方で。動画のキーは高いから歌い易いようにもう少し下げてください。弾き歌いするからなるべくカポを使って楽に押さえられるコードでアレンジしてください。でも動画の演奏は自分には難しいから簡単に弾けるようにアレンジしてください。コードネームとコード表も載せてください。あと歌詞も記載してください」 「この曲のサックスソロをギターで弾きたいから楽譜作ってください。僕、楽譜は読めないから全てタブ譜表記でお願いします」 「この曲のコーラス用の楽譜を作ってください。コーラスパートはそちらで作って下さい。レッスンもお願いします」   こんな感じでご相談をいただきますw(本当にありがたい事です) もう、採譜(鳴っている音を聴き取り楽譜にする)の域を軽々と超越して想像と創造のZOZOタウンレベル。 めちゃくちゃ脳が疲れるから甘いものが食べたくなる。 音楽ジャンル、採譜するパート、楽曲の長さ、演奏の難易度、音源の明瞭度で作業時間と労力が楽曲により全く違う。 転んで怪我したところに赤チンぬるのとバチスタ手術くらいに違う。知らんけど。 メロディラインを拾うのと、コード解析するのは違う作業だし、タブ譜表記の場合は押さえる弦とフレットがフィンガリングしやすいか熟考する必要がある。 文字の大きさ、配置、反復記号の有無によってページ数が変わり、読みやすさ(楽譜の使いやすさ)に影響するためデザインに気を使う。 だから、オーダーメイドの採譜代金って一律化が難しい。 ジャズピアニスト上原ひろみさんの楽曲を耳コピしろなんて言われたら白眼むいて泡吹いて倒れます。 しかし、知人は実際に採譜したそうです。しかも無償で(ブクブクバターン!!)   世の中に無いものを、目に見えない音を、専門知識と技術を総動員させて依頼者に最適化した物を作り出す妙技。 そして、その特殊能力を習得するまでに費やした膨大な時間。 真夏のエアコン無い部屋で、カセットテープがベロンベロンになるまで全裸で耳コピしまくっていた10代。 全ては女子にモテたい一心に他ならず。   誰もが等しく1日24時間×365日という制限を与えられている限り、時間の使い方によってその後の人生が決まるわけ。 それに近い将来、AI導入により高精度で自動採譜が可能になれば今回の「仕事の対価」についての問題提起は解決できる。 先生たちがレッスン時間外にわざわざ採譜した楽譜って、レッスンのおまけ程度の価値では無いよ。   by Mr.Tsuge   ※著作権および著作権料についてはここでは言及していません
    詳しくみる
    音楽にまつわる仕事はたくさんあるけど、レッスン(教える)、演奏(弾く、歌う)、作曲(作る)以外にも、採譜(聴く書く)も専門職の一つ。 文字起こしという職業がありますが、それの音楽版。 私の周りにはレッスン生のために(希望曲の楽譜が手元に無い場合に)無償で採譜してプレゼントしている神様のような講師が多くいる。 でも、正直いうと無償で奉仕する行為に疑問を感じている。 果たしてそれは世のため人のため自分のためになるのか?(趣味、ボランティア活動は除く) 確かに生徒にとってはありがたい事だけど、毎回、全員に対して希望曲を無償で採譜することは出来ないし遅かれ早かれしんどくなる。 専門学校や音楽大学では、音感トレーニングと記譜力を養う目的で課題として与えた方が学生のためになる。   別に事あるごとにお金を請求して金の亡者になれ、という抽象度の低い視点での話では無い。 プロフェッショナルとして、限りある時間と培った能力を使い顧客のニーズに応えたのなら仕事の対価は受取るべきでは?という話。 サービス(商品)の対価としてお金を受け取ることは全然悪いことじゃ無い。 報酬=サービスの質×量。 お金=お客様からの感謝の気持ち。 だから、良いサービスしてたくさん感謝されるようになれば講師も生徒も嬉しい。 音楽で生計立てたい(立てている)なら尚更のこと、お金を受け取ることで仕事に対するモチベーションが上がり、責任感が身につく。 細部にわたるクオリティの高さとスピードを自然と追求するようになる。   市販の楽譜代って1曲あたり100〜500円くらい。 楽譜集、バンドスコアだと一冊2000円〜3000円くらい。 ただ、それは数百〜数千冊(数万冊?)が印刷されて、全国の販売店に流通されているから1冊が上記金額で購入できる。 ダウンロード(デジタルデータ)販売では、印刷コストも在庫リスクもゼロだし半永久的に複製することができるから1曲数百円で購入できる。 オーダーメイドで一人のために作る楽譜と量産する楽譜ではお金の流れが異なるから、オーダーメイドの方が高額にならざるを得ない。   実際、市販されていない楽曲の採譜依頼をいただくことがチョイチョイある。 「この曲のタブ譜(ギター、ベース、ウクレレ用楽譜)を作ってください。市販されているオリジナルバージョンでは無く、You Tubeにアップロードされているライブバージョンの方で。動画のキーは高いから歌い易いようにもう少し下げてください。弾き歌いするからなるべくカポを使って楽に押さえられるコードでアレンジしてください。でも動画の演奏は自分には難しいから簡単に弾けるようにアレンジしてください。コードネームとコード表も載せてください。あと歌詞も記載してください」 「この曲のサックスソロをギターで弾きたいから楽譜作ってください。僕、楽譜は読めないから全てタブ譜表記でお願いします」 「この曲のコーラス用の楽譜を作ってください。コーラスパートはそちらで作って下さい。レッスンもお願いします」   こんな感じでご相談をいただきますw(本当にありがたい事です) もう、採譜(鳴っている音を聴き取り楽譜にする)の域を軽々と超越して想像と創造のZOZOタウンレベル。 めちゃくちゃ脳が疲れるから甘いものが食べたくなる。 音楽ジャンル、採譜するパート、楽曲の長さ、演奏の難易度、音源の明瞭度で作業時間と労力が楽曲により全く違う。 転んで怪我したところに赤チンぬるのとバチスタ手術くらいに違う。知らんけど。 メロディラインを拾うのと、コード解析するのは違う作業だし、タブ譜表記の場合は押さえる弦とフレットがフィンガリングしやすいか熟考する必要がある。 文字の大きさ、配置、反復記号の有無によってページ数が変わり、読みやすさ(楽譜の使いやすさ)に影響するためデザインに気を使う。 だから、オーダーメイドの採譜代金って一律化が難しい。 ジャズピアニスト上原ひろみさんの楽曲を耳コピしろなんて言われたら白眼むいて泡吹いて倒れます。 しかし、知人は実際に採譜したそうです。しかも無償で(ブクブクバターン!!)   世の中に無いものを、目に見えない音を、専門知識と技術を総動員させて依頼者に最適化した物を作り出す妙技。 そして、その特殊能力を習得するまでに費やした膨大な時間。 真夏のエアコン無い部屋で、カセットテープがベロンベロンになるまで全裸で耳コピしまくっていた10代。 全ては女子にモテたい一心に他ならず。   誰もが等しく1日24時間×365日という制限を与えられている限り、時間の使い方によってその後の人生が決まるわけ。 それに近い将来、AI導入により高精度で自動採譜が可能になれば今回の「仕事の対価」についての問題提起は解決できる。 先生たちがレッスン時間外にわざわざ採譜した楽譜って、レッスンのおまけ程度の価値では無いよ。   by Mr.Tsuge   ※著作権および著作権料についてはここでは言及していません
    詳しくみる