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言わなくても伝わる人。言っても伝わらない人。

先日、人前で歌う機会があり、ピアニストに伴奏をお願いしました。
ところが、正直、歌いづらいのですね。
早速、ブレスの位置、ここで息を吸いますから、
と、合わせでもらえるように、お伝えしました。

ところが、やはり、歌いづらさは変わりません。
次は、テンポの事と、こんなイメージを持って弾いてもらえたら嬉しいと思うことも、お伝えしました。
事前に伝えていましたが、『誰が、どんな場面で、どのような内容の歌詞を歌っているか』と言うことも、再度、お話しました。

それでも、ピアノが in tempoで行きたがっています。
こんなにそばで歌っているのに、まるで音が遮断された、ガラス越しに合わせているような淋しさを感じました。

一度では難しいのかと、2度目の合わせをセッティング。
この前より良くなったけれど、やはり先に行きたがります。
再度、この前と同じお話をさせてもらい、
繰り返し繰り返し、合わせます。。。

さぁ、あとは本番前のリハーサルのみ。
リハーサル後、最終的な改善点をお伝えし、本番へ。。。

本番は、うまくいったと思います。
二人の呼吸、おおらかな音楽が作れていたとは思いますが、
最後まで、伝えなければならないことに追われました。
しかしながら、多少、伴奏では苦労をしましたが、ソリストとして立派に演奏する力が、無いわけではないのです。

一方。。。

十分に個人的稽古を積んだ、滑らかな前奏から始まり、
合わせながら、その場で瞬時にブレスの位置を把握し、
立体的な音楽を構築すべく、ある程度の計算もし、
伴奏だからと不必要な遠慮に終始せず、
一緒に奏でるパートナーとして、積極的に音楽に参加し、
引っ張る所は引っ張り、
寄り添う所は寄り添い、
聴いてくださるお客様に、如何にして伝えるかに細心を払い、
時に、気付いた点を指摘し、改善策を共に考える、
より良くなるための提案まで、投げかけてくださる、
経験値も十分な伴奏者も、実際にいらっしゃいます。

経験を積めば、誰でもある程度、出来るのは当たり前です。
しかし、経験だけでなく、
こちらが別段『言わなくても』、
相手のして欲しいことはなんだろう?
言いたいことはなんだろう?
と想像できる人は、 『言わなくても伝わる人』
だと思うのです。

たいてい、一度の合わせでポイントを掴んでいて、
二度目のときには、ほぼ完成された形で、
なんの不安感もなく歌えます。

音楽は、一人で奏でるものだけではありません。

時に、オーケストラのように大勢で、
時に、小編成のアンサンブルや、トリオ、カルテット等々。。。

複数のメンバーで音楽を作り上げる場合、
自分の主張ばかりでも、自分の意志が希薄でも、
メンバーとしては問題です。

まず、相手の音楽に敬意を払い、寄り添い、聴き合う気持ちが大切だと思います。

相手(大勢であれ小勢であれ)と自分の音楽が融け合うとき、
きっとあなたは、アンサンブルの素晴らしさを知るでしょう。

by とびい まさこ

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