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カザルスに寄す
今晩は。ピアノ・ヴォーカル講師の長谷川です。
私の好きな音楽家の一人に、パブロ=カザルスがいますが、皆さんご存じでしょうか?
彼は、チェロの近代的奏法を確立したチェリスト、指揮者、そして作曲家ですが、その精神性の深い演奏で知られています。
伝説とも言える録音が、1971年10月24日(国連の日)に ニューヨークの国連本部で弾いた「鳥の歌」でしょう。
当時、彼の生まれ故郷であるカタロニアは、長い戦乱の末 荒れ果てていました。
その浜辺では、小鳥たちは「peace ,peace ……(平和、平和……)」と鳴きながら、空を飛んでいきす、というspeechの後に、それは演奏されました。
95才直前のカザルスが弾く、チェロ。
その哀愁を帯びた音色に、会場の方たちの涙をそっとぬぐう姿が、印象的でした。
言葉は時に無力ですが、音楽に国境はないと言われます。
彼は、平和への願いをチェロの演奏にこめたのですね。
私たちも、子供たちのためにも、平和な世界を残したいですね。
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